相関図

キャスト・プロフィール

イェン

グループのリーダー格。
チャラチャラしたプレイボーイのように見えるが、内心では一途にユンのことだけを想っていた。
けれど、初めて異性と付きあうユンにとっては、恋とはピュアで誠実なものでなければならなかった。
しかし、そんなある夜、イェン行きつけのビデオルームで、ユンは彼の浮気相手と鉢合わせする…。

リディアン・ヴォーン(鳳小岳)

1988年3月10日生まれ。父親はウェールズ人、母親は台湾人舞台芸術家。幼い頃から芸術に親しみ、母親と一緒にイギリス、フランス、中国、台湾の舞台ツアーに同行し、多くの異文化に触れる機会に恵まれた。俳優としては、04年に蕭力修監督の短編映画「神的孩子」“Lamb”で初出演。その後、ミュージックビデオやCMなどで活躍する。ハーフらしい彫りの深い顔立ち、逞しい体躯の彼は、『九月に降る風』の明るく勇敢で、正義感が強い、友人思いのリーダー、イェンの気質を備えている。現在はロンドンに留学中。

タン

イェンとは違い、派手なところはなく、親切で心根の優しいタン。
彼は密かにユンを想っていた。それゆえ、イェンのユンに対するいい加減な態度が許せない。
ビリヤード場でイェンと間違われて負傷した後、彼らの溜まり場だった学校の屋上の扉に鍵がかけられていたことを機に、タンは仲間たちから孤立していく…。

チャン・チエ(張捷)

1989年6月30日生まれ。03年に曹瑞源監督に見い出され、テレビドラマ「孽子」(Crystal Boys)で俳優デビュー。同年、リー・カンション(李康生)の初監督作品『迷子』で、主人公の少年役に抜擢され、金馬獎新人賞候補となる。05年には、本作トム・リン(林書宇)監督の短編『海岸巡視兵』で上官のいじめにあう新人の二等兵を好演、07年にはゼロ・チョウ(周美玲)監督の『刺青-tattoo』に出演した。トム・リン監督との2度目のコラボレーション作となる本作『九月に降る風』では、少年から青年へと成長過程において、戸惑いながらも爆発を抑えられないタンの複雑心情を的確に演じ、監督の分身的存在を体現した。08年には、50~70年の台湾を生きる人々の哀歓を描いたテレビドラマ「光陰的故事」が話題に。

ユン

イェンはユンのユニークで特異な資質に魅かれ、タンはユンの儚さに彼女を守りたいと思わずにはいられない。
あの夜、イェンとビデオルームに行ったユンは彼に尋ねる。「あなたの中で私は特別な存在よね?」。
その言葉を胸に、ユンは薄暗いテーブルライトの前で、イェンへ真情を込めた手紙を綴る、独り涙を流しながら…。

ジェニファー・チュウ(初家晴)

1986年8月17日生まれ。韓国人クォーターの人気モデルで、ミュージックビデオやCMに引っ張りだこ、本作で女優デビューを飾った。繊細で華奢な身体、孤独と儚さを湛えた透き通った瞳の内面に、強靭さを秘めている。そんな外観と内面のギャップが、純粋に愛を信じるユン役に説得力を与えている。

ヤオシン

落第生のヤオシンは、年下の同級生ポーチューの兄のような存在だ。
彼が心の奥に秘密を隠していると知りながら、詮索せずいつも側にいた。
だから、彼はチーションが警察に誤認逮捕されたとき、別人のように変貌したポーチューに力いっぱいバットで殴りかかる、裏切られた怒りと失望とともに…。

ワン・ポーチエ(王柏傑)

1989年9月25日生まれ。08年にテレビドラマ「丘比特女孩」に出演後、CM出演がひっきりなしの新世代スター。本作で映画デビュー。仲間のためには退学を恐れず、正義のためには友情を壊すことも厭わない、個性的で尖った分別を備えたヤオシンを圧倒的な迫力で好演、大きな注目を集めた。新作は、孫文とその時代を描くテディ・チャン(陳徳森)監督の「十月圍城」“Bodyguards and Assassins”で、レオン・ライ、レオン・カーフェイ、ニコラス・ツェー、フー・ジュン、ファン・ビンビンら、大陸・香港のトップスターと共演する。

チンチャオ

渾名は超人。背が高く、生真面目で、口数は少ないけれど、非常に頑固でもある。
彼が仲間とつるむのは、友情のためではなく、イェンと一緒にいたいから。
暇さえあればイェンの家に行き、散らかった雑誌や漫画を片付けたり、タンとユンの微妙な関係を指摘したりする。
仲間裡で誰よりもイェンのことを心配しているのが、チンチャオなのだ。

リン・チータイ(林祺泰)

1987年4月23日生まれ。“鬼塚”の愛称で人気のCMスター。特徴的なルックスを有し、感情が豊かで、デザインとダンスの才能も持つ。本作『九月に降る風』で俳優デビューを飾った。現在はグラフィック・デザイナーとなるべく勉学に励んでいる。

ポーチュー

どの高校にもいる普通の、しかし理解しがたい雰囲気を持つ少年。
人には言えない秘密を持ち、軽はずみな嘘をつき、自分は何事にも打ち込んだりしない人間だと、仲間たちは判ってくれていると思っている。けれど、人生の一大事に直面したとき、彼はひたすら沈黙を守る…。

シェン・ウェイニエン(沈威年)

1987年2月20日生まれ。台北芸術大学演劇科在学中。師大附属高校の卒業式典で、彼自身が脚本、監督、出演を手掛けたラブストーリー「藍天情聖」を披露し、話題を集めた。本作『九月に降る風』のクライマックスで見せた、彼とワン・ポーチエとの対決は、ふたりとも本気でぶつかりあい、忘れられない名シーンのひとつになった。

チーション

金庸の武俠小説を抱え、ドラゴンボールのアクションフィギュアを机の上に置いている純情少年。
放課後、先輩たちとタバコを吸っているときも、ビリヤード場や野球場で騒いでいるときも、そして委員長のペイシンに無理矢理、ブラスバンド部に入部させられたときも、彼は平然と周りの人に優しく合わせていた。
しかし、警察に誤認逮捕されたとき、彼の秘めていた一面が初めて顔を現し、何も言わずにポーチューの身代わりになる…。

チウ・イーチェン(邱翊橙)

1990年10月10日生まれ。莊敬高職表演芸術科で演劇を学ぶ。台湾の超人気アイドル番組「模范棒棒堂(モーファンバンバンタン)」のメンバーのひとりで、毛弟(マオティー)の愛称で知られる。品行方正と反抗的な態度を併せ持つ清々しい佇まいは、少年から大人の男へと成長していく期待感があふれる。新作は、オムニバス映画「愛到底」“L-O-V-E”(09)で、司会者として知られるミッキー・ホアン(黄子佼)監督篇「第六號劉海」に出演している。

ペイシン

チーションとチョンハンを、不良の先輩たちから引き離したいのは、委員長としての責任からか、それともチーションを好きだからなのか?
「きっと、もっと彼と仲良くなりたいんだと思う」という曖昧な気持ちのまま、彼女はある行動を取る。それが彼らを傷つけることになるとも知らずに…。

チー・ペイホイ(紀培慧)

1989年6月1日生まれ。文化大学でロシア語を専攻する。イー・ツーイェン(易智言)監督のテレビドラマ「危險心靈」で台湾の大学生のアイドル的存在となり、瞿友寧監督のテレビドラマ「美味関係」にも出演。映画デビュー作となった本作『九月に降る風』の撮影終了後、突然、この映画の小説を書くという大役を任され、映画に収まり切らなかったそれぞれの役柄の内面や世界を、4ヶ月かけて執筆、大きな賞賛を浴びた。新作は、『山の郵便配達』『故郷の香り』のフォ・ジェンチィ(霍建起)監督作「台北飄雪」(09)。

チョンハン

チョンハンはごく普通の家庭で育った。
彼と同じような分厚いメガネを掛けた弟とテレビゲームをして遊び、野球好きな先輩たちには内緒で、寥敏雄のベースボールカードを集めている。しかし、野球賭博事件が発覚し、彼はコレクションしていたカードを破り捨てる。
この世に信用できるものはあるのだろうかと、自問自答しながら…。

リー・ユエチェン(李岳承)

1989年1月11日生まれ。建國高校を卒業し、現在は国立清華大学在学中。楽天的で明るくユーモアにあふれ、コメディの要素たっぷりの彼は、市場で3人の男友達とどの洗顔フォームがいいか討論している様子を見ていたトム・リン監督によって、チョンハン役に抜擢された。

イェンの父&プロデューサー

エリック・ツァン(曾志偉)

1953年4月14日、香港生まれ。プロのサッカー選手からスタントマンに転じ、74年に映画界入り。武術指導や製作、脚本と幅広く活躍し、82年には『悪漢探偵』で監督デビュー。その後も、『悪漢探偵2』(83/ビデオ公開)、『十福星』(86/ビデオ公開)、『恋のカウントダウン』(87)、『蒼き獣たち』(91)と監督作を発表する一方、俳優としても、『七福星』(85/サモ・ハン・キンポー)、『君さえいれば/金枝玉葉』(94/ピーター・チャン)、『不夜城』(98/リー・チーガイ)、『アンナ・マデリーナ』 (98/ハイ・チョンマン)、『ジェネックス・コップ』(99/ベニー・チャン)、『インファナル・アフェア』三部作(02・03・03/すべてアンドリュー・ラウ&アラン・マック)、『ディバージェンス―運命の交差点』(05/ベニー・チャン)など実力派のバイプレイヤーとして精力的に活動し、91年には「雙城故事」(ピーター・チャン)で香港電影金像奨主演男優賞、96年の『ラブソング』(ピーター・チャン)で同奨助演男優賞に輝き、97年には『ホールド・ユー・タイト』(スタンリー・クワン)で金馬奨助演男優賞受賞。本作『九月に降る風』では自らの製作会社「影市堂有限公司」を率いてプロデューサーを務めたほか、イェンの父親役で特別出演している。

受賞歴

第45回 金馬奨 最優秀オリジナル脚本賞

2008年 台北映画祭 審査員特別賞、メディア推薦賞、最優秀脚本賞、最優秀新人賞

2008年 上海国際映画祭「アジア新人賞部門」最優秀作品賞

第9回 中国語映画メディア大賞 最優秀脚本賞

監督・脚本:トム・リン(林書宇)

プロデューサー:エリック・ツァン(曾志偉)、イェ・ルーフェン(葉如芬)

出演:リディアン・ヴォーン(鳳小岳)、チャン・チエ(張捷)、ジェニファー・チュウ(初家晴)、ワン・ポーチエ(王柏傑)、リン・チータイ(林祺泰)、シェン・ウェイニエン(沈威年)、チウ・イーチェン(邱翊橙)、チー・ペイホイ(紀培慧)、リー・ユエチェン(李岳承)

2008年/台湾=香港/35mm/カラー/1:1.85 ヴィスタ/Dolby SRD /107分/北京語/原題:九降風

提供:アジア・リパブリック/配給:グアパ・グアポ+アジア・リパブリック

協賛:チャイナ エアライン

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